7'scarlet 感想

忘れないうちに。

 

 

※最初から最後まで

多大なネタバレを含みます※

 

 

 

 

 

 

今作プレイ前に、SEECさんのアプリ『四ツ目神』をプレイしていたので、閉鎖的な村の掟や伝承への閉塞感をそのままにセブスカを起動させました。

 

OPにもいろいろネタが詰め込まれているとのことだったのでよ〜く見たけどうんわからん。すげ〜実写!なんかおしゃれ!ってことはわかった。

プロローグ含めバス内やら花火やら日の上り方やら映像技術が半端ない。奥音里の雰囲気をこれでもかというほど表現していた(語彙力)。

 

とりあえず初めに言いたいこと。

 

 

ユアが真犯人だと思ってた!!

 

違った。ちょっと掠った程度だった。

 

もともと奥音里内で起こる不可解な殺人事件の犯人は一人ではないと勘付いてはいました。具体的な根拠はないけど、こういうシナリオって真相を暴いたら更なる真相が明らかになる展開が多いと思うので。(四ツ目神でいうと相良家の秘密→tgtさんの秘密)

 

何故ユアを疑ったかというと、とにかく店先に買い物した物を置いてくるようなおっちょこちょいな子をユヅキが解雇しないわけがないと思ったんですよ。風厘館に雇用されているのには絶対何かしらの理由があると。そこで私が考えたのがこれ。

 

・ユヅキの関係者(屍葬組の一員)

・屍者故に監視する為(猫面の犯人とは別)

 

 

数日前の自分にほくそ笑むフルコン後の自分。

 

 

・バーベキューに来ない。

(ホテル回らないからしょうがないけど……)

・花火大会行く気なさそう。

(明るい性格だしそういうの好きそうなのに)

・不自然なほどイチコへの好感度が高い。

(イチコ氏まだ何もしてなかったのに)

・時々行動が怪しい。

(挙動不審な節がある)

 

これだけあったら疑ってしまうよ!

 

ソウスケさん√終えて屍者の還し方を知ってからは、火避けてるのかな?って根拠まで明らかになっちゃったんだもん……。

ユア女装説まで考えてしまったよ……。

 

最終的にはユアとヒノ双子説まで考えてしまって、私の中の奥音里がカオス オブ カオス。

 

双子説考え出したのは良かったんですけどね〜さすがにトアに結びつくことはありませんでした、無念。

 

トアハッピーエンドが明らかにあっさりし過ぎていたのと、ギャラリーが他キャラに比べて少なすぎることに違和感はあったのですが、追求することはできなかったなぁ。トアとユアの美しき姉弟愛には見事にやられました。

 

トアがイソラの料理を食べない伏線も、てっきりアイドル故の食事制限かと思っていたのですが違ったんだねぇ。伏線の張り方が上手い。

 

夏祭りの日待ち合わせ前にたこ焼きを買っていた理由は謎ですが最初から猫にあげるつもりだったのかな?猫ってたこ焼き食べられるんだね。

 

 

あとどうにかして欲しかったのが、

イチコが皆の運命の相手すぎる件

 

何が何でも幼少期に出会って既に恋に落ちていた事実を押し付けてくるセブスカくん、運命の出会いフェチかな?

てっきりユヅキだけはそんなことないと思っていたら、ハナテ√で明らかになる事実にお前もかよ!感が否めなかった。幼少期のイチコちゃん恋のフットワークが軽すぎる。

 

あ、そういえば一周目のヒノ√でイチコ屍者説も考えていたのを思い出した。あまりにも不自然に幼少期の記憶がなかったので。あと目から生気が感じられなかったので。

でもバッドエンドで余りにも普通に殺されまくるのでイチコ屍者説は無理矢理すぎたな〜と思いました。

 

個人的に真相としては面白いと思うんですけどね。ヒロインが伝説に基づく真相であったりする展開は。

 

 

順序も何もなくつらつらと書き殴ってしまったので申し訳程度に各シナリオの感想。

 

迦具土ヒノ

身体的接触による距離の縮まり方に中高生の恋愛模様を見ている気持ちになったけど君達もう大学生だったね。ノーマルエンドがバッドエンド過ぎた。幽霊屋敷事件の殺人犯も屍者ということでいいかな?

 

・甘梨イソラ

出、出〜〜wwww監禁彼氏奴〜〜wwww 愛情と過保護が行き過ぎた例。イソラ√のイソラがいずれイチコより先に死ぬことがあれば屍者として蘇る確率100%。奴隷のように働かされているのには同情する。

 

・櫛奈雫トア

エイトであることは最初からバレバレだったけど、予想以上に美しい顔にイチコちゃん一瞬で恋に落ちていたよね。やっぱ顔面って大事なんだなぁ。この√のヤスは一段とうざかったな!

 

・建比良ソウスケ

大生院生なのにさも毎日医療現場に身を置いているような落ち着きぶりと発言に建比良先生と呼ばせて頂きたかった。金魚すくいのイメージが強すぎた人。禁足地に入って迷子になったイチコへの「ほーら、立てるか?」ボイスは破壊力が凄まじかった。

 

・叢雲ユヅキ

私の知ってるユヅキじゃない。絶対キャラ変した。初っ端から優しすぎて何だかおかしかったユヅキさんですが、絆されるのが早すぎてにんまり。この√の烏丸チカゲが愛しすぎて無理です。割と安心して見守ることができた。

 

・櫛奈雫トア(真相)

ドrrrrrrrrrゥアッッッ!!!!!!まじかーーー!!!!!!まじなのかーーー!!!!!お前なのかーーー!!!!!ガマキの演奏で号泣した!!!!ユアを早く病院に!!!ユアどうなった!?!?ユアどうなったーーー!!?!?!?フルコン後の手紙…………………………ウッ

 

・夜刀神ハナテ

長い年月をね、兄妹として育ったのならね、血の繋がりはなくてもその二人は兄妹なんだよ……(ここで吐血して死亡)。個人的に兄妹愛で留めて欲しかった………。

 

 

 

しっちゃかめっちゃかに書きましたが、人気投票はユアに入れさせて頂きます。きっと一位はトアなんだろうなぁ……。男性部門ではソウスケさんが好きです。以上!

 

 

 

百花百狼 感想

ここにきてどストライクゲーに出会えるとは…

 
人生いつ何が起こるかわからない。
さて、百花百狼の感想です。ベタ褒め記事だよ。
 
悌太さんとREDさんのコンビということで発売前さりげなく情報追ってたりした。してたんだけど、前記事で述べた通り瀬名泉のイベントがいつ来るかわからない状況でハズレかもしれないゲームにお金を出すことができなかった。私は慎重派なのだ。冒険できないとも言う。パスタ屋に行けば明太子クリームパスタかジェノベーゼソースのパスタしか食べない人間だ。たこ焼きはソースではなく塩でしか食べない人間だ。そして食わず嫌い。
そんなことはどうでもよく、月日は流れふと密林を漁っていた私に既に忘れ去られていた百花百狼が目に入る。
 
評価たっっっっか
 
買うわ。この間0.00003秒である。コドリアを終えて次にプレイする乙女ゲーを探していた私にとって、最高のタイミングで目に入ってくれた。思えば、この瞬間から私は黒雪の瞳術にかかっていたのかもしれない。
 
そして、儚くも悲しい、怒涛の5日間が幕をあげたのであったーーーー……。(ここまでモノローグ)
 
 
↓以下ネタバレ含む雑な感想↓
 
月下丸と黒雪のあの兄弟には頭を抱えさせられた。シナリオの展開がとても好みであった。「こうなればアツイな〜〜」ってところにどんぴしゃで来る。ほらわかってたー!となる訳でもなく、予想を上回る展開で我らを驚かせる。プレイ後手汗が凄まじかった。ちはやふるの実写映画を見終わった後の手汗レベルだった(伝わらない)
 
とりあえずプレイ順で個別に語らせて欲しい。
 
 
・黒雪
これが本当の盲目………愛……(洗脳済)
 
序盤から惜しげも無く槐に好意を向ける黒雪。個別ルートに入ってから秒で身体的接触を図ってきたので驚いた。百花はボリュームが少なめと聞いていたので、もしかして恋愛過程も駆け足?うお〜〜んそんな馬鹿な〜〜!なんて思ってました。そんなことなかった。全ては黒雪だからでした。
後半に差し掛かるに連れて、糖度が下り坂になる本ルート。いろいろ察してしまってからは心が重くなるばかりでした。大好物です、ありがとう。
 
人間って真っ暗で何も見えない場所に閉じ込められ続けると気が狂って発狂して死ぬって聞いたことがあるんですけど、真っ暗な中でも自身の影に希望を見出して気を保った黒雪はやはり影蝕の素質があるということで…。彼にとって槐がどれだけ大切な存在であったか、自身を繋ぎ止める唯一の光であったということがよ〜く分かりますよね。真っ暗な世界の中で、唯一自身に寄り添ってくれた槐。終盤に発覚しましたが、任務で加賀に赴いたのも槐のために強くなりたいという自身の希望であったという事実からも、いつだって彼の世界の中心は槐ただ一人ということの説得力が増します。
 
槐以外の人間は全部じゃがいも人参ごぼうにしか見えてねぇんじゃねぇかと疑いたくなる男・黒雪ですが、ちゃんと待てはできる良い子。槐の気持ちが完全に自分に向くまでは手を出さない良い子。ちょくちょくちょっかいかけるシーンが可愛らしくも背徳的でよかった〜〜!おねぇさん興奮しちゃったよ〜〜!逃亡劇の最中、育まれるどこか歪な愛……カーーッ!たまんねぇな(親指を立てながら沼へ沈む)
 
黒雪が秀吉殺しの犯人である事は、槐を牢から連れ出した時から察してはいたんですが、察した理由が「蝶兄達が槐置いて帰っちゃうわけないもん!黒雪を傷つけるわけないもん!黒雪お前嘘ついてるなー!プンスコ!」な熱烈甲賀信者であったというだけなので、黒雪より先に他のキャラのルートをプレイしていたらそのような疑念は拭い去られていたのは確実。「あ……うん置いて帰られたか……まあそうだよね……里の命令だし……伽羅達が黒雪を傷付けた?あ〜〜うん時と場合によりそういうこともあるだろうねぇ……ウン……」って具合に。初回プレイだったからピュアな心を捨てきれていなかった。捨てきれていなかったが故に黒雪の行動に目が光ってしまった…。勿体無いことしたなーって思います。
あの可愛い顔した気まぐれ小悪魔猫さんに最後まで騙されていたかったよフエ〜〜ン
あ、そうそう黒雪といえばあのシーン。
 
「槐?どこ行くの?」
「ああ、動けないだろうねぇ。影を縛ったからね」
「だってお前今……」
「月下兄のところに行こうとしただろ?」(完全にうろ覚えでお送りしています)
 
ここのBGM乙女ゲーの終盤で流れるBGMじゃないでしょ。完全にラスボス戦のBGMでしょ。冗談やめてよもう……普通に興奮すっから……気をつけろよな……(悦)
 
結末について語らせて頂くと、私はバッドエンドの方が好みです。突然飛び出して突然斬られた槐にはハテナマークしか浮かびませんでしたが、それ以降の演出が良かった。
急に浮かび上がる草原、先ほどとは打って変わって明るい日差し、揚々とした仲間達の声。全て黒雪が見せた幻術でした。
槐の目に映る世界は最後まで綺麗なままであって欲しい。そんな願いから、息が細くなっていく槐に術をかけ続ける黒雪……。こんなに泣けるシチュエーションが他にあるかよ!!!唯一の光が消えていく様を見た黒雪の心情を考えただけで心臓が握り潰されそうです。鬱くしい。
生存率の高さに定評がある黒雪ですが、黒雪バッドエンドでは間違いなく槐の後を追うので、ここでカウント1ですね。
まぁ「あやめない☆ しなない☆」がモットーな五右衛門が生存率トップというのは当然の結果ですな。
 
 
33歳ずるくね〜〜〜〜!!!?
 
主人の命令第一な冷徹クソ真面目男が、一回り以上歳下の色んな面で未熟な女の子に絆されていく様最高かよ。こんなに美味しいシチュエーションが存在していいと思ってんの???本当にありがとうございます(五体投地
 
乙女ゲームは最初から好意向けられてるよりむしろマイナスからのスタートぐらいが丁度良いよね!を掲げる人間なのですが、そういう点から言うと半蔵はとても期待していました。さすがに槐にマイナスの印象を抱いているようには見えなかったのですが、無関心でしたよね。主人第一の最強の忍なんですから当然です。初期の半蔵にとって、槐はただの未熟な忍としてしか映っていない。これまで数えきれないほど出会ってきた忍のひとりでしかない。
だがしかし、その無関心というのがさらに盛り上がる。好きの反対は嫌いじゃない。無関心なんだよ。はいもう興奮待った無し。
 
半蔵が槐によってどう変えられていくのかばかりに気を取られていましたが、美味しいポイントはそこだけではなかった。槐が!半蔵によって!忍として開花していく様!ここがミソでしたね。半蔵の目に映る自分はいつまでも未熟でいられない、強くなりたい、強くありたい、半蔵様と共に戦いたい、半蔵様の力になりたい……。そんな強い思いから逃亡劇の最中も修行を続ける槐と、寡黙にサポートし続ける半蔵。後ろに退がらせることだけが守るということじゃなく、最前線で戦うことになっても生き抜く力を磨き、そうして得た忍としての実力が結果的に相手を守る。そういったことを教えてくれた半蔵ルートでした。なんてったって唯一槐が人を殺める。生き抜くために、殺す。こういった時代物では当然の事ですが、それを槐が行うことによって人の命の儚さと、だからといって決して人の命は軽いものではないということを再認識させられた。
 
半蔵が言った「生きているから生きるのだ」だかなんだかの台詞(うろ覚え)。これ深いですよねぇ……。半蔵自身は、死ぬのが怖くない生に執着しない任務を達成し忍として死ぬならそれまで!な忍らしい忍なんですが、そんな半蔵を生かしているのは半蔵が忍になるために磨いた技術と忍としての誇りなんですよね。うーん何が言いたいのかわからなくなってきた????語彙力の無さが歯痒いですが、半蔵ルートは周回すればするほど味が出るスルメルートだと思います。その意気や、よし。
 
まあそんな真面目な話は置いといて。今更こんっっっな王道シチュエーションに萌えることになるなんて思わなかったよ!洞窟で冷えた身体を温め合う君たちのことだよ!こんなありふれた54310546816460回は使い回されたシチュエーションで!悶えた本当にありがとうございました。王道ってのはいつの時代も需要があるから使い回されるのであって、やはり素晴らしいものなのだな。スチルが来た瞬間涙が溢れそうになった。だってそこにいたのはただの女である槐とただの男である半蔵だったんだよ。
 
黒雪ルートを経てここにきた私はただ一言「半蔵ルートか゛わ゛い゛い゛〜〜!゛!゛」そう呟いたらしい。常にハラハラさせられた黒雪ルートと比べ、安定に追っ手を打ち負かす半蔵との逃亡劇は安全安心であるが故に一歩先の萌えへと目を向けることが出来た。
 
そして五右衛門は良いスパイスになってくれた。焦ってお堂蹴破って助けに来る服部半蔵(33)、ここでプレイヤーも何がとは言わないが確信しただろう。脱いだ甲斐があったな(違う)
もっとたくさん言いたいことがあるのですが、気持ち悪い長さになる上にあと3人も控えているのでそろそろ締めよう。
最後に。
 
半蔵「なぜ、お前なのだ」
半蔵「なぜ、俺なのだ」
わいなぜ、お前たちなのだ〜〜;;;;;;
 
 
 
百花の良心ごえも〜〜ん!!!
 
安心した。心の休息だった。五右衛門を真ん中に挟んでのブレイクタイムを図った私の考えは間違っていなかったね。誰も死なない、殺めない、やさしいせかい。ハピエンは愉快痛快ごえもんくん。バッドは古傷抉りんぐごえもんくん。
 
彼の大きな魅力の一つに「大人の余裕」というものがあると思うのですが、これの描かれ方が非常に素晴らしかった。意中の女の子が他の男と仲良く笑顔で話していても狩猟犬のようにギャンギャンと騒ぎ立てることがない。だがしかし、チラリと見え隠れする嫉妬心?「おじさん羨ましくなっちゃうな〜〜(チラッ」みたいな主張の激しくない嫉妬心?これッッッッ……最高でした。あのお酌するところ。最高でした。
 
いやさ〜〜そりゃ〜〜ね?いつも余裕綽々で飄々としてる女たらしの優男が、一人の女に執着した途端独占欲が凄まじくなるだとか周りへの牽制が尋常じゃないだとかも美味しいですよ。むしろそれが余裕綽々色気担当の本気の見せ所って感じなんですけど五右衛門はそこが違った!最後まで一貫してキャラがぶれなかった。そういうところが非常に好感が持てた。「この人…共通ルートまでは頼りになるTHE歳上!だったのに、個別に入った途端弱くなった…甘えてくるの限度越してる…ヒロインいないと死ぬんじゃない…?」みたいな不安を抱くことがなかった。さすが風魔小太郎だわ(←これめちゃくちゃびっくりしました)
 
正直どの辺りで槐に本気になったのかは分かりにくかったのですが、個別序盤の関節外して牢から脱出させてくれたあの瞬間から私の中の槐は五右衛門という牢に閉じ込められた。ああいう酔狂な人本当にかっこいいですよね。あと生に執着する人間は人間臭くて大好きだよ。やっぱ人間生きててなんぼだもんね。忍の掟なんて忍として育てられた以上ほとんど刷り込みというか逆らうことなんてあり得ない意識が蔓延する中で、そのこと自体に疑問を持つことが出来てその上自分の意志で抜け忍になった五右衛門は人間500週目ぐらいの大ベテランだと思う。ちなみに勘道は1週目。
 
あの騙してくださった少年忍くん(ごめんね名前が思い出せない)に襲われた時助けに来たのまさかの黒雪で笑った。五右衛門じゃないんだ〜〜!?そういうところが期待を裏切らなくて大好きです。本当に黒雪というやつは他キャラのルートで輝く。後述するけど月下丸と蝶兄のルートでも良いところ持っていってましたよね。他キャラルートで輝く黒雪を見てから彼のルートに入るとさらに驚きが増しただろうなぁと思うと初回に攻略したことが少し勿体無く感じました。……ハッ!五右衛門の感想なのに何故黒雪の話に……(洗脳済)
 
そして私の厨二心をくすぐった夢幻操々の術。バッドエンドはゾクッとしました。百花一、断トツでおっかない術だと思います。血が飛び交う中槐を抱えながら微笑み涙を流す五右衛門のあのスチルはどこか美しささえ感じました。いや、鬱くしい。あの後槐の後を追いそうな雰囲気を湛える五右衛門の兄貴…生存率100%なるか…(?)
 
あと五右衛門と言えば外せない萌えポイントがお嬢ちゃん呼び。緑川さんの良き低音ボイスでお嬢ちゃん呼びにときめかない人間はいるのか?卑怯だろぉ〜〜!!!
低音ボイスと言えばこの百花百狼というゲーム、出演されてる主なキャストさんが皆地声より低めのボイスで声を当ててくださっている。キャンキャンボイスより低音ボイスが好きな私には堪らなかった。世界観、キャラのイメージに合ったお声を当ててくださって本当にありがとうございました…。
 
 
・月下丸
出、出〜〜wwwwwwヒロインのセコム奴〜〜wwwwww頭の良くなった秋房奴〜〜wwwwww(最高でした)(秋房は白華の檻に出てくる攻略キャラクターです)
 
こやつの感情の九割は「槐様」という言葉を使って表せると言っても過言じゃない。何回槐様って言ってるかな〜〜?って興味本位で数えようとしたが10を超えた時点で飽きてやめた。多分208340304回くらい呼んでる。
彼に関してとても感心することがある。それはズバリぶれなさ。僅か開始10分で把握できる分かりやすいキャラ像が最後までぶれない。これってすごい事だと思うんですよ。どこまでもプレイヤーの期待を裏切らないんです。甲賀を取るか槐を取るかの究極の選択だってあやつ一秒も迷わなかった。いやまぁかがりの術があったからとはいえ、プレイヤー側はそんなの知らないですからただただ「セコム……」と思わざるを得なかった。
 
そして他キャラルートでも安定にがっつり出てくるし。なんか一緒に旅してくれるし。そこは黒雪も然りで、血の繋がりというものを痛感した。そういえば黒雪のルートでの月下丸のエピソードの一つ、槐を助けに行こうとしたが未遂に終わり閉じ込められ扉に身体を打ちつけまくるあのシーンは身体が震えた。恐怖さえ覚えた。語弊のないように言うと褒めている。
 
巻物に書いてあった事を信じるとすると、かがりの術は「指定の呪文を唱えるか、槐が誰かと愛し合った際に解ける」ってさ……呪文は良いんだよ呪文は。ただ後者……これまずくない?他キャラルートでもこの法則が適用されてたとしたらえらいこっちゃえらいこっちゃやで???
槐が誰かと愛し合ってる現場に遭遇した途端かがりの呪文だけ解けて月下丸母の呪文が残り槐様殺すマンになるんだろ?完全にはたから見たら「槐様が俺以外の人間と幸せになるなんて!!!!許さない!!!!貴女を殺して俺も死ぬ!!!」系傍迷惑ヤンデレキャラに成り下がっちゃうよぉ……お姉さん心配……。きっと月下丸ルートにだけ適用された法則だよね??シナリオの矛盾じゃないよね??(滝汗)
 
図らずとも「秀吉生きてたよコース」な蝶兄と月下丸を後半に攻略し、秀吉が生きてることにシンプルに驚いたのですが真相が胸糞過ぎて逆にドキドキした。ここまで庇いようのないクズキャラに出会えるなんて。勘道は忍の里の長としてはなんつーか素質あるんでしょうけどパパ上として、人間としてはド畜生ですねぇ…ここまでド畜生貫いてくれると楽だなぁ。
直近だとコードリアライズでフィーニスとアレスターというキャラが所謂憎まれ役で登場していたのですが、あやつら最期良い感じに好感度上げてこの世を去ってしまいましたから…この感情どこにぶつければ…?って。その点百花は的がぶれませんのでフルスイングで憎悪のサヨナラ満塁ホームランぶちかませますから。ありがたいことね(?)
 
ところで私月下丸の不死身の肉体が不思議でなりませんでした。バッドでもハピエンでも結局似たようなスチルで刺してて「アイエエエ!?またバッド!?アイエエエ!?」ってなってました。生きてた。
 
あと百花百狼のタイトル回収…未だかつてこんなにもやるせないタイトル回収があっただろうか?そしてどうでもいいが百花百狼と打ちたいのに百花百と誤字してしまいすげぇ浪人してる人の物語みたいになるのやめて欲しい。
 
 
・百地蝶治郎
これが……不憫萌えってやつ……???
 
蝶兄の個別シナリオに入る前まで私は結局蝶兄がどういう人間なのか掴みきれずにいた。月下丸ルートにて、最期にようやく自分の意思で動いた蝶兄を見たときはこれでもかというほど心を動かされたのだが、いかんせんそれでも彼のキャラがはかりきれない。感情の機微が読み取れず悶々としながら彼の個別シナリオに突入した。なんか月下丸と五右衛門と旅し始めた。………………。もうここから他と違う感漂ってる。これ辛い。これもしかしなくてもすっごく辛いんじゃない?
 
自分の出生から常に身を弁えて里の掟や命令に従う彼(←不憫ポイント①)だが、槐追討の命令が出た時はやはり追う側だった。他のキャラは皆槐と共に逃亡劇を繰り広げるのに。自身の個別ルートにも関わらず槐を追い詰めて殺す役目を背負わされる蝶兄。(←不憫ポイント②)
月下丸ルートでもそうだったが、甲賀の仲間がどんどん死んでいくのは本当に辛い。月並みな感想しか述べられないが本当に辛い。と共に、彼らはどう足掻いても忍であることを痛感する。ご都合展開にならない厳しい忍の世界を目の当たりにしながら、ベッドに転がりポテチを貪る私はなんて優しい世界に生まれたのか。それはどうでもよく。
 
追っ手として追いついた蝶兄と、それを静かに受け入れる槐。なんて優しいBGMを流すんだ。泣くだろうおい。どこを斬ればいいかわからなくなる蝶兄も、得物を地面に突き刺す蝶兄もア゛ーーーーもう無理ア゛ーーーー語彙力がこい!やるせない!やるせないんです。他に道はないのか?この子達に明るい道はないのかよ!
 
ここにきてやっと私は百地蝶治郎というキャラの心の隙間を垣間見ることができた。寡黙で冷静沈着、真面目で隙がないキャラだと思いきや彼は隙間だらけだった。誰かこの男にそっと寄り添ってやってくれ。黒雪みたいに一緒に罪と心の影を背負うとかそういうのでなくていいんです。ただ寄り添って、心の支えになってくれる子が必要だ。そう思った。
首を絞められ意識が沈む最中、蝶兄の袖を掴む槐を見た瞬間「絶対にこの子達を幸せにせねばならない」という使命感が掻き立てられた。
仲間達から自分が追われている理由を知り自害を図ろうとした槐に語りかける時の蝶兄がたどたどしくて萌えた。この人実はコミュ障ってやつなんだろうな。
 
そしてなんやかんやあって座頭衆の毒針を普通に受けて普通に大ダメージを負ってしまった蝶兄(←不憫ポイント③)。
黒雪ルートで黒雪も座頭衆の毒針を受けてましたが、一瞬だけ気絶した以降は何事もなかったかのようにピンピンとしていたのでやはり彼はプロの暗殺者だった。HUNTER×HUNTERのキルアを思い出したよ。そんな黒雪だと何の問題にもなりえない毒針が彼の今度の物語を左右していて不憫さに涙が出そうになった。しかも座頭衆の毒針は意外と強力だったみたいでかなり支障が出ていた。
 
蝶兄のルートも真相は月下丸と同じで胸糞展開。しかも今回は槐と蝶兄とで御前試合をしろと来た。期待を裏切らないじじい共には感服致した。彼らのキャラのぶれなさもなかなか評価できる。そして黒雪なんで生きてんの凄すぎ意味わからん。
 
蝶治郎バッドは本当に美しいですね。バッドエンドということを忘れて魅入ってしまいました。花屏風の中二人きりの世界で涙を流しながら刀を突き立てる蝶兄は結局最後まで ”忍” でしたね。この結末はかなり好きです。とても悲しいですが忍の儚さが演出も相まってこれでもかというほど伝わってきました。最初の頃からは想像できないほど優しい顔をするようになった蝶兄に涙腺は緩むばかりであった。
 
そして初めて聞いたよこんな台詞。
「唇を寄越しなさい」
蝶兄だから許される台詞だよな。
 
 
 
 
なんだこのクソ長い読みにくい感想。ここまで読んで下さった方は是非私とお話ししましょう。熱い握手を交わしたい所存。百花百狼本当に最高だった。2016年ナンバーワン揺らがないんじゃないかな?って思います。何らかの形でいいのでどんどん展開していってほしいです。お布施が捗る。
 
今ニルアドミラリの天秤をプレイしているのでそちらの感想もまた書けたらいいな〜〜。

Code:Realize 感想

三度の飯より乙女ゲームが好きだった私があんスタによってソシャカスに成り果てた。不幸にも瀬名泉に魅せられてしまい、次に彼がイベントに登場した際満足に殴りあえるように…と日々スマホをポチポチし、ゲーム性など皆無なあのゲームに日々を費やす中ふと思った。
瀬名泉、こなくね?(数ヶ月目)
プレイし始めて早数ヶ月、瀬名泉くるくる詐欺に疲れてしまった私は再び乙女ゲームの世界に身を投じるのであった。その記念すべき(?)復帰作に選んだのはこのゲーム。

Code:Realize 〜創世の姫君〜

発売当初から気になっていたものの、同時期発売され何かと比較されてきた戦場の円舞曲の方をプレイし、立派なニケ信者になってしまったため手が伸びることがなかったコドリア。Twitterのフォロワーさんのおすすめで、今更ながらスチームパンクの世界へと身を投じることになったのであった…。

以下雑い感想(ネタバレ含みます)

何かと物語の題材になりやすい19世紀ロンドン。なのにそういった題材に滅多に触れることがなかった私は、登場人物の中でもサンジェルマン伯爵、ルパン、ヴィクターフランケンシュタインくらいしかピンとくる人物がいなかった。フランケンシュタインに関しては死者蘇生のえげつないイメージしかなかったので「このメガネ……虫も殺せねぇような面してあれやこれややってんのか……」とか思ってました。無駄に構えてた。まあそれは杞憂に終わるんですけどね。サンジェルマン伯爵は有名ですよね。登場したときは「あ〜〜これは何百年も生きてきた顔してるわ〜〜〜〜貫禄が違うわ〜〜〜〜」とか馬鹿みたいな感想しか抱けなかった。何百年どころじゃなかったらしい。白髪銀髪キャラは大好物なんですが、敬語キャラ糸目キャラはそこまで好みじゃなかったので最終的にどうなるかな、と。楽しみでしたね。

ヒロインのカルディアちゃん。怪物怪物言われててあんな可愛い子が出てきたらびっくりするわな。綺麗な花には棘があるどころか毒まであった的な。冒頭、ぬいぐるみだらけの部屋で膝を抱えたカルディアが登場したとき時が止まったよね。うわ・・・・・めっちゃかわいい・・・・・。 目が覚めてからお父様の言いつけで2年間屋敷に閉じこもっていた彼女はあまり感情というものを知りません。そんな彼女が外の世界に触れ、攻略キャラ達と共に行動していくことによって様々な表情を見せていく様はとても良かった。終始画面左下に夢中だったことは秘密だ。攻略キャラ達によって体術、逃亡術、操縦術、薬の扱い方などに慣れさせられていくのですが、それをどんどん活かして敵に立ち向かうカルディア。意外と好戦的だし手際いいよね。仲間の役に立ちたい!って謳うだけじゃなく実際に行動に移して戦果を上げる彼女には大変好感が持てました。男女問わず露出過多な衣装に少し抵抗があるのですが、彼女の衣装は彼女のその性質から露出が少ない。それがまた良し。フランちゃん良くやったね。

収拾がつかないのでプレイ順に個別感想

フランちゃん!君に決めた!最初の攻略はフランちゃんです。理由はとにかく君の過去が気になってしょうがなかったから。こいつは私が知っている死者蘇生を行なってしまったフランケンシュタイン博士なのか。あの有名な怪物 ”フランケンシュタイン” を造ってしまったフランケンシュタイン博士なのか。だとしたらカルディアのお父様はフランなのだろうか。そんな疑問を解消してしまいたかった。共通ルートだけ見ているとそんなこと地がひっくり返っても出来なさそうな優男なのですが、昨今の乙女ゲームというものは個別ルートに入った途端手の平くるりんぱされることなどザラにあるので警戒していた。こいつももしかしたらそういう類…?そんな疑念が尽きないまま突き進んだ個別ルート。
賢いって、得なんだなぁ
それをひたすら実感した個別ルートでした。懸念していたことはすべて杞憂だったらしい。カルディアの毒を解決したのはルパンを除くと彼だけでした。いや〜頭が良いってのは本当に素晴らしいことなんだね。ヴァンはその拳銃を下ろして落ち着いて。
自身が生み出したジクテリウムが戦争に利用されてしまったが為にたくさんの人が死んでしまった。もう二度とあんなことが起こらないように、ロンドンのどこかに隠されたジクテリウムを回収することがフランの目的です。それに並行して、ジクテリウムの上位互換であるホロロギウムによって毒を撒き散らす怪物となったカルディアの毒を取り除くことがこのルートの主軸となっていきます。フランはどこまでも贖罪の人だった。フランがいなければ私はいなかったと言ったカルディアちゃんに泣きそうになりました。その言葉でフランは救われただろうね。奥手そうに見えてそうでもなかったヴィクター・フランケンシュタインに乾杯。願わくはその知恵、他キャラの個別ルートでも活かしてやれよ。

エイブラハム・ヴァン・ヘルシング
お次はこの方。戦闘ならお任せあれなエイブラハム・ヴァン・ヘルシング。名前かっこよすぎじゃない?ハリーポッターの切迫した場面で杖振りかざしながらこの名前呼んでも魔法の呪文にしか聞こえないよね。「エイブラハム・ヴァン・ヘルシング!!!」雷とか落とせそう。それくらい名前がかっこいい彼ですが(伝わらない)、中身もまたかっこいいんですね。簡単に言えば安売りしないツンデレと言いますか。俺は俺の目的のために(以下略)とか言ってたけど、結局最後まで付き合ってくれる彼はやっぱり優しい人だった。緊迫した場面でこの人が現れるともう大丈夫だ〜感がすごい。あとは何とかしてくれるだろう感がすごい。肉体的に強い男はいいね。それくらい頼れる男、エイブラハム・ヴァン・ヘルシング。彼に待ち受ける結末は、乙女ゲーム史を覆すような結果となって現れた。
あれ……最後まで……接触出来てない……?
人によって異なりますが、乙女ゲームの醍醐味のひとつと言えば男女の心が通じ合った先に見ることが出来る肉体的接触。それらは美麗なスチルで再現され、我々に多大なる萌えを与えてくれる。与えて、くれる。与えて………いや、もう何も言うまい。そんなことはどうだっていいのだ。問題はそこじゃない、気持ちだろ?ハートだよ。人を寄せ付けないヴァンを必死に追いかけるカルディア。お前を傷つけたくないんだ、とそれを必死に振り払おうとするエイブラハム・ヴァン・ヘルシング。一度大切なものを失ってしまったヴァンには、必死に己の心を扉をこじ開けてくるカルディアが恐ろしかっただろう。大切なものが出来てしまうのは恐ろしかっただろう。そんなヴァンを知ってもなお諦めないカルディアに感服。凝り固まったヴァンの心を優しく溶かした。これは彼女の勝ち。
エンディング後のだれおま感すごかったですが箍が外れたエイブラハム・ヴァン・ヘルシングはああいう奴だったんだな。どうでもいいですが低音諏訪部というと某赤い外套の弓兵がちらつくので振り払うのが大変でした。アレスターもさ〜〜力也さんじゃん?いや切嗣〜〜!切嗣なにしてんの切嗣〜〜!ってFate脳な私が暴れてた。アレスターさんはもうちょい若い時期のまだ荒んで2年目ですくらいの頃を攻略して矯正したいです。ああいうキャラ嫌いじゃない。

インピー・バービケーン
3番目はこの方。いつか月に行くという男、インピー。彼の個別ルートは一言で言うと「少年よ、大志を抱け」を地でいくシナリオ。個人的にはとても好きでした。シリアスになりがちな展開で、彼の明るさは本当に貴重だった。コードリアライズというゲームはこの男に支えられていたと言っても過言ではないと思う。間違いなく一番の功労者。本人はそんなこと露ほども思ってないけどね。個別ルートに入って少ししたところで彼が吸血鬼だということが語られるじゃないですか?私本当に馬鹿なので1ミリも気づいてなかったんですね。なので普通に声出たよね。えっ?って。確かに異常な耐久力あったわ。牙あったわ。あれはインピーというキャラだから…と勝手に解釈していたが、しっかりした伏線だったんだね。いやはや天晴れ天晴れ。初っ端からカルディアへの愛のベクトルが強過ぎる彼ですが、カルディアの存在を希望の塊と言い放ったところに不覚にもやられた。めっちゃいい男。インピーについて行ったらあったか家庭を築けそうだよね。
そして彼の過去。フラン、ヴァン二人の重めな過去はふんふんと流せたのにインピーの過去は涙腺がやられた。ああいうのに専ら弱い。目をキラキラさせた少年がキラキラした夢を語る姿に弱い。大砲クラブの老人さんの遺書もカーーッ!っとなりましたね。いつか月で会おうな。
一瞬毒が弱まって触れ合うことができた二人ですが、一度手を出したものにまた手出しできなくなる方がしんどいんじゃないかと思いながらもヴァンよりはマシか…で解決。ここで引き合いに出される男、エイブラハム・ヴァン・ヘルシングは本当に美味しい立ち位置にいるな。
Twitterで「インピールートはうるさそうだな〜」とツイートしたところ、フォロワーさんからすかさず「ネモの方がうるさいから大丈夫だよ」と言われ、何だようるさいやつが二人もいんのか…って進めてたらネモのうるささが尋常じゃなくてインピーなんてうるさい枠にも入らなかった。

サン・ジェルマン
きましたきましたサンジェルマン伯爵。前述した通りとても楽しみでした。他キャラのルートではいつも「屋敷あげるわ」って言ってフランスへ帰国しちゃうサン。さてどうなるかと思えば、何かいきなり監禁されて殺されそうになった。これまでずっと人とは一線おいて接していたサン。正直興奮した。こういう、個別に入った途端手の平返す男に弱い。腹に一物抱えている男に弱い。フランが開発した対毒薬?液?を屋敷中に塗りたくるサンを想像してふふってなった。結果、個別に入った途端私はサンにあっさり心を奪われていた。なんていうの、糸目の人が開眼するのって本当にずるいじゃないですか。お前目開けたんだ、みたいな。ほら、もう無条件にかっこいいじゃん。正直カルディアとサンがどこでお互いに惹かれあったのかさっっっぱり分かんないし何千年も生きてきたサンの心を掴むものがカルディアにあったのかと言われると首を捻るがそういうのなんかもういいかなって、思わせるものがあったんだよ。彼の個別シナリオには。
町歩いてたら突然誰もいなくなって車椅子に乗った老婆が出てきたときは正直怖すぎてヒッ!って言った。イデアの使徒の一人、甲冑の人がギネヴィアと知った時もヒッ!って言った。ここで私のテンションはマックスだった。
さて、ヘルシング氏がよく引き合いに出されるカルディアとの触れ合いの件ですが、サンは持ち前の特性を活かしての強行突破だった。おう、確かに貴方にしか出来ないな。けど痛いものは痛いんでしょう…?愛が成せる業だった。サンルートの見所は、何と言ってもあの飄々として人と一線おいていたあの男が必死の形相でなりふり構わず土下座するシーンだと思うんですよ。ある意味一番 ”人” から離れた存在である彼が、誰よりも人間臭かった。全てはそこにあった。正直カルディアとの未来が全く想像できなかった四面楚歌なシナリオでしたが私はとても好きでしたね。どうでもいいけど黒死病を蔓延させてしまった時代のサンのあのスチル、剣が君の黒羽実彰かと思いました。
あと一つ言いたいこととしては、生前のサンはどんな暮らしをしていたのかということや、何故死んでしまったのかというのとが言及されていればな、と。ギネヴィアの容姿から見て、死んだ当時の容姿をそのまま引き継いでいるようなのでサンも若くして亡くなったようだしそこんとこ気になったよね。FDでシクヨロ。

アルセーヌ・ルパン
ガッチガチに攻略制限がかかった彼。メインヒーローでここまで攻略制限かけられているのはLGSの玉鼎以来だ。奴は酷かった(褒めている)。
さてルパン。フォロワーさんが皆彼にハートを盗まれていく様は見ていた。人気投票1位なのも知っていた。ルパン以外のキャラの攻略を終え、ルパンルートが解放された時、正直私は怖かった。私もハートを盗まれてしまうのだろうか。この華麗なる泥棒紳士によって。結果。
ちょっと、ちょっと待ってごめん、馬鹿だから何起こってるかわかんない、あのさ、とりあえずロンドン落ち着いて。
ハートを盗まれる以前に泥棒紳士のスピードについていけなかった。他四人のルートで起こった出来事が詰め込まれている。私の小さいツルツルな脳味噌は既にキャパを超えていた。ルパンがかっこいいこと言ってるのは分かるけど、出来事を整理しているこちらはそれどころじゃなかった。ロンドン全土大丈夫?世紀末か?ってくらい世の終焉だった。何が……起きているんだ……????
壮大過ぎるコードリアライズ計画。やはり天才の考えることはわからない。ところで何故この世界の村人はどこにいってもあんなにクズいのだろうか。民度の低さが伺える。アイザックには同情するがお前はちとやり過ぎた……。何しようとしてんのか正直あんまり把握できなかったけどやり過ぎたことだけはわかる……。ルパンとカルディアは気づいた時には相思相愛になっていた。馬鹿でごめん、本当に何もついていけてなかった。絶賛していたフォロワー様各位に向ける顔がないのでちゃんと整理した上で再プレイすべきなのかもしれない。
ルパンルートで一番燃えたシーンはショルメとアレスターのあれやこれやです。


ボリューム多めかと思いきや案外サクサクプレイできたコードリアライズ。一つの作品としての完成度が高くとても楽しめました。ありがとう。そして最後に一言。

ホムンクルスは創造主をお父様と呼ばなきゃいけない決まりでもあるのか?

以上です。